さ行

■さっちょん

戦後できた言葉で、札幌チョンガーの略。
札幌に単身赴任してきている男性の事を言います。チョンガーは朝鮮語で「若い男」の意味ですが、札チョンという時はもっぱら独身者という意味に使っています。
最近はあまり使われなくなっています。

例)「家族は?」。
  「東京です、今、札チョンなんです」。

■〜さる

無意識に何かをしてしまう時の言い方です。例えば「見てしまう」は「見らさる」、「言ってしまう」は「言わさる」と言う風に使います。

例)「ここにあったマンガの本、見たしょ」。
  「そこさ置いてあるんだもの、見るなったって見らさるや」。

■〜されない、〜られない

〜することができない、不可能だの言い方です。例えば、「行けない」は「行かれない」、「売れない」は「売られない」になります。

例)「だめだ、もう走られない」。
  「なに言ってるのさ、まだ半分も来てないべさ」。

■さんぺじる

三平汁と漢字を当てます。北海道の代表料理のひとつで、魚に塩をふって、数日おいた
ものを主にし、野菜を加えた塩汁のことです。略して、「さんぺ」ともいいます。
汁を盛る皿を「さんぺざら」と言います。 イントネーションはさんぺじるです。

例)「今晩、さんぺ、食いたいな」。
  「なんの、さんぺよ?」。
  「スシニシンのさんぺよ」。

■したけど

だけど、でも、の意味です。 イントネーションはしたけどです。

例)「おれ、先に行ってるから、おめ、あどから来い」。
  「したけど、おれ、場所、わがんねえも」。

■したっけ

そうしたらの意味です。主に既に起こった事に使う接続詞です。
まだ起きていない事の場合は「したら」になります。
イントネーションはしたっけ、したらです。
「それじゃあ!」の意味で、別れる時の挨拶にも使います。

例)「昨日、パチンコさ行ったのよ。したっけ、がばすけやられだでや」。
  「やいや、運、ねがったな」。

■したって

だって。そうではあるけれどの意味です。「そうしたって」の上の部分が省略されたものと考えられます。 イントネーションはしたってです。

例)「おめ、ずんぶ遅れできたな」。
  「したって、道路、混んでたんだも」。

■〜してら

何かの動作が進行中の時に使う言いまわしです。岩手県、青森県から伝わった言葉です。 例えば「寝ていたところだ」は「寝てら」、「やっていたところだ」は「やってら」になります。

例)「父さん、なにやってら?」。
  「うちで、新聞読んでらわ」。

■しない

食べ物が、固いことです。イントネーションはしないです。

例)「このたぐあん、ずんぶしないな」。
  「んだ、歯もなんも、折れそうになるだげ、しないでや」。

■しのる

たわむ、そる、そりかえるという意味です。「ひのる」とも言います。
イントネーションはしのるです。

例)「いやぁ、さっきの逃がした魚、でっけがったなあ」。
  「おお、竿もなも、折れるがと思うくらい、しのったったもな」。

■しばれる

凍る。甚だしい寒さのことを言う。
イントネーションはしばれるです。

例)「今朝は、かなりしばれだったな」。
  「おらいの醤油、しばれでまったでや」。

■じぶき

地上に降り積もった雪が、強風に巻き上げられて起こるふぶき。地吹雪が詰まったもの。
イントネーションはじぶきです。

例)「なしたのよ、雪だらけになって」。
  「したって、しどい、じぶきなんだもの」。

■しゃごむ

全国共通「しゃがむ」の「が」のa音が、o音に変わったもの。
イントネーションはしゃごむです。

例)「立ってれば、疲れるな」。
  「疲れたら、しゃごんでれ」。

■しゃっこい

「ひゃっこい」と発音する人もいます。冷たいという意味の形容詞です。岩手県、青森県から移入された言葉です。 イントネーションはしゃっこいです。

例)「もう、うみ、ぬるいが?」。
  「いや、まだまだ、しゃっこいわ」。

■しゅう

本州から北海道へ入植した人の出身地に「衆」を付けて、呼んだもの。
南部衆、仙台衆、秋田衆、越後衆、阿波衆などと言いました。

例)「あの人だぢは、富山衆かい?」。
  「いや、津軽衆の人もいるって、言ったったわ」。

■じょっぱる

強情を張ることをじょっぱると言います。 強情を張る人自体を、じょっぱりと言います。

■じょっぴん、かる

鍵をかける事です。イントネーションはじょっぴん、かるです。

例)「おめ、ずんぶ、のん気な顔してらけども、ちゃんとじょっぴんかってから来たんだべな」
  「あ、忘れできたがもわがんねえわ」
  「見れ、ほら、このたぐらんけ」

■しんばり棒

引き戸が開かないようにする棒の事です。つっかえ棒のこと。イントネーションはしんばりぼうです。

例)「おめ、しんばりしたが」
  「いま、してくるでば」

■すがもり

屋根の氷が溶けて、天井などを伝わって室内に水漏れすること。
やや暖気になる2〜3月頃に目立つ現象。「しがもり」ともいいます。
イントネーションはすがもりです。

例)「あれ、すがもりしてきたでや、バケツ持ってこいや」。
  「あら、こっちもだでや」。

■すしにしん

ニシンを塩と糠で漬けたもの。糠にしんのことです。すしにしんとささぎ豆とジャガイモが、三平汁の代表的なレシピです。 イントネーションはすしにしんです。

■すずこ

サケの卵。筋子のこと。 イントネーションはすずこです。

■すっかい

すっぱいの意味です。 イントネーションはすっかいです。

例)「この漬物、すっかぐなってるね」。
  「あったかかったからねえ」。

■すっぱね

ズボンの裾や、尻にはねあがる泥のことです。しっぱねとも言います。
恐らく「尻はね」が詰まって、なまったものでしょう。
イントネーションはすっぱねです。

例)「背中まで、すっぱね上がってるんでないか」。
  「したって、道、しっとい泥だらけなんだも」。

■ずっぱり

沢山という意味です。 イントネーションはずっぱりです。

例)「なんだか味ぼけてるね」。
  「もっと、砂糖、ずっぱり入れでみな」。

■〜するにいい

〜をすることが出きる、可能だの言い方です。例えば、「食べられる」は「食べるにいい」、「売れる」は「売るにいい」になります。

例)「このにく焼けた?もう、食べるにいい?」。
  「もう、食べるにいいわ」。

■ずんぶ

随分の意味です。 イントネーションはずんぶです。

例)「おめ、見ねえうぢに、ずんぶふとったなあ」。
  「おれ、いやしいからな」。

■せば

それではという意味の接続詞です。別れる時の挨拶にも使います。
イントネーションはせばです。

例)「おみやげに、カバン買ってきてや」。
  「せば、ぜんこよこせや」。

■ぜんこ

お金のことです。イントネーションはぜんこです。

例)「おめ、そったらにぜんこ貯めで、なにするのよ」。
  「車、買う気になったったのよ」。
posted by Yoichi at 21:39 | 余市弁