た行

■たいした

とても、非常に、うんと。多量、多数な事を表す副詞です。
イントネーションはたいしたです。

例)「あんたのどごの息子、たいしたあたまいいっていうんでしょ」。
  「いやいや、なんもだんだ」。

■たくらんけ

ばか者。相手をののしる言葉。 イントネーションはたくらんけです。

例)「まだこったらどごで、あぶら売ってるのが、このたぐらんけが」。
  「なんもだ、ほんのちょぺっこ、やすんでだんだ」。

■〜たった

作業や動作の過去完了形の言いまわしです。
「やっていた」は「やったった」、「言っていた」は「言ったった」になります。

例)「あいつ、なんて言ったった?」。
  「今晩、酒飲むべって言ったったど」。

■〜だっけ

〜なんかの意味です。

例)「あいつ、入院したの知ってらが?」。
  「おれだっけ、もう見舞いさ行ってきたでや」。

■だっこんび

キンミズヒキというバラ科の植物の実。トゲに覆われた丸い実で、この実が衣服にくっつくことから、いつも一緒にいて仲が良い様子を、だっこんびと呼んだりする。
イントネーションは平板です。

例)「おめだら、だっこんびみてえだな。すこし離れでけれや」。
  「したって、さむいんだも」。

■たなく

持つ、持ち上げる、担ぐという意味です。
イントネーションはたなくです。

例)「重でえから、ちゃんと両手でたなげよ」。
  「わがったって」。

■だはんこく

ごろつく、だだをこねるという意味です。
イントネーションはだはんこくです。

例)「ずんぶ、このわらすは、だはんこぐな」。
  「はらでも、いでんでねえのが」。

■〜だら

〜ならの意味です。

例)「おめがそういうかんがえだら、おれもつきあいかだ、かんがえるからな」。
  「そったらにおごるごとないんでないか」。

■たんぱら

短気なことです。 イントネーションはたんぱらです。

例)「やづだら、まずたんぱらだもな」。
  「昔よりも、だいぶましになったけどな」。

■ちゃんこい

小さいという意味の形容詞です。 ちゃっこいや、ちっちゃこいとも言います。
イントネーションはちゃんこいです。

例)「焼き芋、食べるかい?」。
  「したら、そのちゃんこいの、もらうかな」。

■ちょす

いじる、さわるという意味です。 イントネーションはちょすです。

例)「こごに置いだった紙、ちょしたべ?」。
  「ゴミだと思って、投げでまったよ」。

■ちょべっと

少量、わずかの意味です。ちょぺっと、ちょっぺりとも言います。出所は近江方言らしく、道内を行商して歩いた近江商人により広められたのではないかという説があります。
イントネーションはちょべっとです。

例)「ほら、飲め」。
  「いや、もうだいぶ酔ってきたから、ちょべっとだげけれや」。

■つっぺ

栓のこと。栓をする事を、つっぺ、かるといいます。
イントネーションはつっぺです。

例)「あれれ、鼻血、出で来たでや」。
  「ほれ、鼻さ、つっぺかれ」。

■てっくりかえる

転倒する、ひっくり返るの意味です。石川県は富山県から移入された言葉です。
イントネーションはてっくりかえるです。

例)「やいや、道路でてっくりかえったっけ、青タン、できたでや」。
  「すべるから、気ィつけないばねえ」。

■でめんとり

日雇い労働者。でめんとも言う。面さえ出せば、金がもらえる。東北地方には、稼ぎに出てきた労務者の顔ぶれを確認することを「出面(でづら)を取る」と言うので、これを音読みにて、「でめん」と言うようになったという説があります。
イントネーションは平板です。丁寧に、でめんさんと言ったりもします。

例)「明日、釣りさ行がねえが?」。
  「だめだ、明日も、おら、でめんだもの」。

■デレッキ

火かき棒。ストーブの中の火をかきまわす道具です。
イントネーションはデレッキです。

例)「そのたんこぶ、なしたのよ?」。
  「ゼンコかっぱらったの見つかって、父さんにデレッキでぷっただがれだんだ」。

■でんぷんこ

えんどうまめ、だいずまめと同じように、澱粉という漢語に、さらに「粉」をつけて粉であるという意識を強めた言葉です。 イントネーションは平板です。

例)「でんぷんだんご、食べたいな」。
  「したら、でんぷんこ、買ってきなさい」。

■とうきみ

とうもろこしのこと。とうきび、とうきみが多く使われます。とうもろこしは、新しい言葉だそうで、北海道ではあまり使われません。 イントネーションはとうきみです。

例)「あのなべで、なにゆでてる?」。
  「ああ、とうきみだ、食べていきな」。

■どかゆき

一晩で1mあまりも雪が降ることを言います。いっぺんにドカっと降る雪という意味です。
イントネーションは平板です。

例)「やあや、降るなあ、これだら、あさまでにかなり積もるなあ」。
  「んだ、どかゆきだな」。

■ときしらず

秋、産卵のために川に昇ってくるサケを「アキアジ」と言いますが、道東沖の海で春・夏に獲れるサケのことをときしらずといいます。「ときサケ」とも言います。
漁業関係者は「とき」と省略して呼んだりもします。

■どさんこ

道産馬。馬は昔は北海道にはおらず、和人によって東北地方から連れてこられました。
漁場の労役に使ったのですが、ニシン漁は春が漁期で、冬場は打ち捨てられたので、栄養が悪く子孫は体格が小さくなってしまいました。しかし、体格が小さくとも力が強く良く働く良い馬でした。転じて、北海道生まれの人の事も「どさんこ」と言います。
イントネーションは平板です。

■とっちゃ、かっちゃ、あっちゃ

お父さん、お母さんの事を、とっちゃ、かっちゃと呼びます。 もちろん、お父さん、お母さん、父さん、母さんという呼び方も使います。肉親だけでなく、中年の男性、女性一般を指す場合もあります。 よその家のお父さんのことは、「とっちゃ」と呼ぶ人も多いようです。
あっちゃは、お婆さんの事です。

例)隣のあっちゃ  高橋のとっちゃ

■とねこ

「とねっこ」とも言います。当歳馬のことで、北海道へ馬を送り出した南部地方の言葉が、馬と一緒に伝えられました。 イントネーションはとねこです。

例)「おめほの馬、売らねが?」。
  「まだ、とねこだからなあ」。

■とば

鮭の干物のことです。 イントネーションはとばです。

例)「かでえなあ、このとば」。
  「あんまりやわくても、まぐないべや」。

■どんぐい

スカンポ。オオイタドリのことです。戦争中、どんぐりの葉を煙草にして吸ったこともあったそうです。根元の方の節の間に蛾の幼虫と思われるイモ虫がいて、釣りに使われたりします。 イントネーションはどんぐいです。

例)「あした、ヤマベ釣りにいぐど」。
  「したら、どんぐいの虫、とっておぐがな」。

■どんず

お尻のことです。北海道では余り良い言葉ではありませんが、青森では普通に使われる言葉のようです。おそらく、「どんづまり」が語源だと思われます。
イントネーションはどんずです。

例)「さむぐなってきたっけ、どんずの調子、悪くてなあ」。
  「温泉さ行って、あっためでこい」。

■どんだりこんだり

物事が野放図に行われている様をさします。

例)おめ、そったらどんだりこんだりなごと、やってるんだらはぁ、会社もなんもすぐつぶれでまうど
posted by Yoichi at 21:41 | 余市弁