な行

■なけ(げ)

泣き虫の意味です。泣く子供をからかって言ったりします。イントネーションは泣けです。

例)「まだ泣いでらのが。おめだらほんと、泣げだもなあ」。
  「なんも、泣げでないも」。

■なげる

捨てる。捨てるという意味に「なげる」を使うのは、宮城県岩手県から移入された言いかただとされています。

例)北海道人「なして、おれさゴミぶつけるのよ?」。
  東京人「今、ゴミをなげてくれと言いましたよね?」。
  北海道人「おめなあ・・・・」。

■なして

なぜ、どうしての意味です。

例)「これ、ちょすなよ」。
  「なして?」。
  「なしてもだ」。

■なまら

すごくという意味です。もっと強調したい場合は「なんまら」と言ったりします。男言葉なので、女性は基本的に使いません。イントネーションは平板です。
余市・小樽周辺では「がばら」と言い換えたりする人もいますが、これは現在のコギャルの言葉と同じで、1970年代に若者が作り出した言葉です。

例)「きのうのプロ野球、いい試合だったなぁ」。
  「んだ、なまらおもしがったわ」。

■なまずるい

ずるいと言う意味です。ニュアンス的には、ただの「ずるい」よりも実感がこもっている感じで使われています。 「へなまずるい」、「こなまずるい」という言い方もあります。
イントネーションはなまずるいです。

例)「あの野郎だら、うだで、なまずるいもな」。
  「あすこのかぞく、みんなそうだもの」。

■なんばん

唐辛子のことです。一味唐辛子、七味唐辛子を総称して「なんばん」と呼びます。南蛮から渡来したからかも知れません。

例)「イカ刺しは、なにで食べるの?」。
  「あ、醤油となんばんで食べるわ」。

注)実際に私は、醤油と「なんばん」でイカ刺しを食べます。イカ刺しが盛られた皿に、そのまま「なんばん」と醤油をかけて混ぜて食べます。元々は漁師の食べ方かも知れません。

■なんも

「なんもさ」とも言います。「何も」がなまったものです。

例)「おめのうぢ、たいしたカネ持ぢだって言うんでねえが」。
  「なんもだ」。

■にんべさんべ

いびつになっていたり、さかさまになっていたりする事です。バランスがよくないさまを言います。 イントネーションはにんべさんべです。

例)「ちゃんと、かがみ、見でこい、ふく、にんべさんべになってらど」。
  「ああ、ほんとだほんとだ」。

■ぬるまっこい

「なまぬるい」の意味です。熱いものがさめてきた場合にも使います。青森県から伝わった言い方だとされています。
イントネーションはぬるまっこいです。

例)「どんだ?風呂わいだが」。
  「いや、やっとぬるまっこぐなってきたどごだ」。

■ねこ

工事現場で使う一輪車のことです。なぜこう呼ぶのかわかりませんが、一般的に使われています。 イントネーションはねこ(ご)です。 ちなみに動物の猫も同じイントネーションです。

例)「ちょっとそごの、ねご持ってきてけねえが」。
  「これでいいのが?」。
  「ばがものっこの。おめ、いぬ連れできて、なにする気よ?
  はえぐ、ねご持って来いっこの!」。

■ねっぱる

ねばる、ねばりつく、くっつくの意味です。物理的な性質を示すほかに、うるさくつきまとう人に、「おい、ねっぱるな」という例もあります。「くっつける」ことは、「ねっぱらかす」といいます。 イントネーションはねっぱる、ねっぱらかすです。

例)「あれ、あの子、どごいった?」。
  「とうさんにねっぱって、さっき出でったよ」。

■ねゆき

積もったまま、春まで溶けない雪。根雪。北陸・北飛騨の方言でしたが、現在では気象用語として、気象台でも使用されています。 イントネーションは平板です。

例)「まだ、溶げだねえ」。
  「昔だら、もうとっくに根雪になったったんだけどもなあ」。
posted by Yoichi at 21:45 | 余市弁